泉州の地に代々続く庄屋の当主、正木孝之(1895~1985年)が昭和43年(1968年)創設した美術館。戦後かつての豪商や財閥家が放出した古美術品の蒐集にはじまり、やがて東洋古美術品、特に中世の禅宗文化の墨蹟と水墨画、茶道具など、高い鑑識眼によるコレクションを成した。奈良時代から江戸時代にかけての美術工芸品、埴輪や銅鏡といった考古資料、仏教関係など幅広い分野の作品もある。収蔵品は、大燈国師の墨蹟、小野道風の三体白氏詩巻、藤原行成の白氏詩巻の国宝3件をはじめ、重要文化財13件を含む約1300点にのぼる。春と秋に企画展も開催している。