「都をどり」の公演会場として知られる「祇園甲部歌舞練場」に、2024年5月15日にオープンした芸妓・舞妓の世界を紹介する世界で唯一の施設。常設展示では、華麗な手描き友禅の着物や西陣織の帯をはじめ、舞妓の化粧道具や持ち物を多数公開する。季節ごとに変わる簪(かんざし)や、祇園でもめったに見られない正装の黒紋付など、貴重な資料を展示する。総ヒノキ造の2階建建築で、天井や照明など各所に日本の伝統的な意匠が取り入れられた「歌舞練場本館劇場」では、花道を歩き、舞台にも上がることができる。芸妓もしくは舞妓による井上流京舞の鑑賞や、記念撮影も楽しめる(要別料金)。大正2年(1913年)につくられ、2023年夏から2024年3月にかけて修復を行った池泉回遊式の庭園には、周囲の緑を映す池を中心に、「如庵」と名付けられた茶室や石橋が巧みに配置されている。アートバーやミュージアムショップも併設。
11:00~20:00(入館は19:00まで)
毎週水曜、3月中旬~5月上旬、10月中旬~11月中旬、年末年始、臨時休館日
一般1600円、高校生以下800円、未就学児無料
京阪「祇園四条駅」から徒歩7分、またはJR・近鉄「京都駅」から206系統の市バス「祇園」~徒歩5分、または地下鉄東西線「三条京阪駅」から徒歩15分