北曽木の丘陵を麓から中腹まで、2万本の梅が咲き誇る梅林。例年2月下旬から3月下旬には、まるで雲海のように梅の花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂う。純白や淡い紅色の梅の花が早春の陽光を浴びて、爽やかで壮観な風景が広がる。700年前の南北朝時代に、都を追われた公家たちによって、賀名生の梅の花が歌に詠まれているところからも、既にこの地が梅の名所であったことがうかがえる。明治10年(1877年)頃からは、果実の収穫を目的として栽培され始め、大正12年(1923年)に東宮殿下の御成婚を記念して5000本の苗が植えられ、その後大きく増殖されて、賀名生の梅林として知られるようになった。
8:30~17:00 ※開花状況による
無休 ※開花状況による
入園無料
JR和歌山線「五条駅」から「十津川方面行」の奈良交通バス約20分「賀名生和田北口」~徒歩3分