真宗大谷派の本山・東本願寺(真宗本廟)の飛地境内地。周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸(きこくてい)ともよばれる。1641年に13代宣如上人が徳川家光から東本願寺の東側の土地を寄進され、石川丈山による作庭がなされた。その後2度の火災に遭い、現在の建物は明治以後再建されたものであるが、池水や石組は創始のころとほとんど変わることなく今日に至っている。池泉回遊式の広い庭園内に咲く桜、楓、藤、梅などが、四季折々の景趣を富ませており、江戸後期の漢詩人・頼山陽はこの風趣を讃え、『渉成園記』に「渉成園十三景」として紹介している。国の名勝に指定されている。参観者協力寄付金に協力するとガイドブックが贈呈される。
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