世界文化遺産古市古墳群のひとつ、市野山古墳のすぐ北東に位置する、旧石器時代から中世に至る集落遺跡。サヌカイトを用いた「国府型ナイフ形石器」が出土しており、西日本の後期旧石器文化を象徴する遺物として位置づけられている。縄文時代から弥生時代の人骨が90体検出されているほか、飛鳥時代に創建された衣縫廃寺(いぬいはいじ)の塔心礎が今も残る。奈良・平安時代は、ここに河内国府が設置され、河内国の政治的中心地であったと考えられている。昭和49年(1974年)国の史跡に指定された。
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