奈良市街地から東へ約20kmの山添村にある縄文時代の集落遺跡で、名張川左岸の河岸段丘から、竪穴式住居跡や集石炉、押型文土器などが発掘されている。なかでも、市松文など多彩な文様の口が大きく開いた土器は、「大川式土器」と称され、最も早い段階の押型文土器の標準資料となっている。現在は、村営の公園「カントリーパーク大川」として整備され、竪穴式住居が復元されているほか、管理棟内のパネル展示などで縄文人の生活を窺い知ることができる。出土品の一部や発掘調査の様子は、山添村歴史民俗資料館で見ることができる。県指定史跡。
JR桜井線・近鉄「天理駅」から「上野行」のバス「国道山添」~車約20分、または名阪国道「五月橋IC」から車約5分