奈良山エリアの「佐紀盾列古墳群(さきたてなみこふんぐん)」の一つで、南面に二重の壕をめぐらした、5世紀の前方後円墳。別名「ヒシアゲ古墳」。国内有数の大規模古墳で、仁徳天皇の皇后、磐之媛命(いわのひめのみこと)の陵墓とされる。「万葉集」には、夫を慕う皇后の心が、切々と詠まれている。例年5月中旬になると、濠のカキツバタが凛然と咲き誇る。遊歩道も整備され散策が楽しめるほか、足を延ばせば平城宮跡まで歩いて行くこともできる。
JR「奈良駅」もしくは近鉄「近鉄奈良駅」から「自衛隊行」の奈良交通バス「終点」~徒歩6分