清正公社は、戦国武将、加藤清正を偲び、清正の叔父の家があったと伝わる地に、明治18年(1885年)に建てられたもので、境内には遺跡の碑がある。清正は、永禄5年(1562年)に現在の名古屋市中村区で生まれたが、幼少の時、父・清忠が亡くなり、母・伊都とともに叔父が住んでいた現在の愛知県津島市(上河原町)に寄寓(きぐう)した。この地に伝わる鬼祭(市指定民俗文化財)は、清正が子どもの頃、賊を追い払うのに用いたという鬼面に由来するもので、そのいわれは今も伝承されている。近隣には、清正が幼少時代、読み書き、手習いを習ったとされる妙延寺がある。
名鉄尾西線「津島駅」から徒歩11分