兵庫県朝来市佐嚢に位置し、かつて隣町にあった明延鉱山の選鉱施設として建設された選鉱場。その歴史は古く、800年頃に銀と銅を産出する鉱山として開拓された。明治11年(1878年)には、有望な銀の鉱脈が発見され「東洋一」の機械選鉱場と謳われた。大正6年(1917年)に閉山となり、現在は鉄筋コンクリートの基礎構造物と、選鉱場の上下を結んでいたインクラインの跡が残され、史跡公園「鉱石の道神子畑ステイション」として整備されている。現存する日本最古の鋳鉄製の橋・神子畑鋳鉄橋(国重要文化財)や、ムーセ旧居、一円電車、新神軌道跡などを見学することができ、日本の鉱業の歴史を今に伝える産業遺産として、歴史的価値は高い。鉱石の道神子畑交流館「神選(しんせん)」では、神子畑選鉱場跡に関する資料を展示するほか、オリジナルグッズを購入することができる。
鉱石の道神子畑交流館「神選(しんせん)」10:00~17:00
鉱石の道神子畑交流館「神選(しんせん)」/毎週水曜(祝日の場合は翌日)
無料
JR播但線「新井駅」から車約20分、または播但連絡道路「朝来IC」から車約15分