大阪市内中心部を流れる安治川の河底を横断し、西区と此花区を結ぶ安治川トンネル(施設管理上の名称は安治川隧道)は、昭和19年(1944年)に開通した日本初の沈埋工法トンネル。戦前唯一の道路用河底トンネルでもある。階段またはエレベーターを使って地下約14mまで降りると、幅約2m、長さ約80mのトンネルへと続く。現在は、歩行者と自転車のみが通行でき、市民に重宝されている。かつては車両用のトンネルも設けられていたが、安治川大橋(国道43号線)が開通したことにより、昭和52年(1977年)に廃止となった。平成18年(2006年)、土木学会により選奨土木遺産に認定された。
エレベーター/6:00~24:00、階段/終日
無休
無料
此花区側(北詰)まで/JR大阪環状線・阪神「西九条駅」から徒歩5分、西区側(南詰)まで/地下鉄中央線「九条駅」から徒歩15分