かつて「日本一の錫の鉱山」として栄えた鉱山跡地。ここで産出した銅が奈良の大仏鋳造の際に献上されたと伝わる。昭和30年代の全盛期には、約4000人ほどが居住していたが、昭和62年(1987年)に閉山した。明延鉱山は、国の近代産業遺産に指定されているほか、2017年に認定された「日本遺産~播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の構成文化財のひとつにも数えられる。現在は、坑道の一部をガイドの案内でめぐることができるほか(要予約)、毎週日曜には日曜坑道見学会が開催されている(予約不要・冬期休止)。明延から神子畑までを走った鉱山鉄道の客車「くろがね号」に乗車する「一円電車体験乗車会」は、毎月第1日曜を中心に行われている。
JR山陰本線「八鹿駅」から全但バス「明延」下車