奈良盆地のほぼ中央に位置する弥生時代の環濠集落遺跡。集落では、大型建物や高床・竪穴住居、木器貯蔵穴、井戸、区画溝などが見つかっている。出土遺物は土器、農工具をはじめ、石鏃や石包丁などの石器、骨角器、卜骨などの祭祀遺物、炭化米や種子、獣骨類など多種多様な遺物のほか、銅鐸の鋳型などの鋳造関係遺物、褐鉄鉱容器に入ったヒスイ製勾玉、楼閣が描かれた絵画土器など特殊な遺物も出土している。これらのことから、この集落は、近畿地方の盟主的な集落であったと考えられている。平成30年(2018年)4月17日に、唐古・鍵遺跡史跡公園がオープン。出土品は、唐古・鍵考古学ミュージアムに展示されている。
唐古・鍵遺跡史跡公園/9:00~17:00(入園は16:30まで)
唐古・鍵遺跡史跡公園/毎週月曜(月曜が祝休日の場合は開園し、その翌平日が休園)
無料
近鉄「石見駅」から徒歩20分、または近鉄「田原本駅」から車約10分