江戸時代の俳人で松尾芭蕉の門人・向井去来の草庵跡。去来は蕉門十哲のひとりで、芭蕉がもっとも信頼した高弟であった。去来が著した「落柿舎記(らくししゃのき)」によると、当時、庭には40本の柿の木があり、その柿の実が一夜のうちに殆ど落ちてしまった。そのことが落柿舎の名の由来と書かれている。入口には常に蓑と笠がかけてあり、本来は庵主の在庵と不在を示すものであったが、今は落柿舎の象徴となっている。芭蕉もたびたび来訪し、1691年(元禄4年)の滞留時に「嵯峨日記」を記した。
9:00~17:00、1~2月は10:00~16:00
入園料/250円
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩15分