高野山は、弘法大師によって開かれた、真言密教の修行道場であり、全国に広がる高野山真言宗の総本山。標高およそ900mで、山の上の盆地に、壇上伽藍と称する聖地がある。総本山金剛峯寺をはじめ、さまざまな文化財が納められた霊宝館など、多数の寺院が並び、仏像や曼陀羅が参拝者を迎える。うっそうと杉の樹の茂る奥の院には、太閤秀吉から太平洋戦争の英霊まで、大勢の人の墓が立ち並ぶ。平成16年(2004年)には、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された。
登山口まで/南海高野線「極楽橋駅」からケーブル「高野山駅」すぐ