平安京の地主神である上賀茂神社を中心に、神官と農民によって形成された門前集落で、社家の町並みがよく残る。社家は神官の屋敷で、土塀に囲まれ、明神川に架かる小橋を渡ると古風な門構えがある。寺院に見られる懸魚(げぎょ)と呼ばれる独特の妻飾りが特徴だ。世界文化遺産に登録されている上賀茂神社は日本を代表する聖域のひとつ。葵祭など数々の神事も由緒を感じさせる。賀茂川から引いた御手洗川が流れる境内は清浄な雰囲気に包まれている。
地下鉄烏丸線「北山駅」から市バス「上賀茂神社前」下車、またはJR・近鉄「京都駅」から市バス約40分「上賀茂御薗橋」~徒歩5分