古代から東西交通の要衝で、中世には地蔵院の門前町として栄え、慶長6年(1601年)には東海道の宿場として整備された。伊勢別街道、大和街道の分岐点でもあり、本陣2、脇本陣2、旅籠42という東海道屈指の宿場として賑わった。中二階建の町屋が多く残る新所、社寺の境内が並ぶ北裏、本陣や脇本陣などの主要施設が残る中町、軒の低めの町家が多い木崎の、特色ある4つの町並みが調和して、変化のある景観を見せている。地蔵院は、天平13年(741年)行基の創建という名刹。
関宿の町並み/JR関西本線「関駅」から徒歩10分