元興寺旧境内の南東隅に位置し、静かな奈良町の中にある十輪院。奈良時代の僧で書道の大家・朝野宿禰魚養(あさのすくねなかい)の開基と伝わる。沿革の詳細は不明だが、鎌倉時代、無住法師の『沙石集』(1283年)では本尊の石造地蔵菩薩を「霊験あらたなる地蔵」として取り上げている。現在、初期の様子を伝えるものとして、本尊の石仏龕、本堂、南門、十三重石塔、不動明王二童子立像、それに校倉造りの経蔵(東京国立博物館)などが残っている。
10:00~16:30
【閉門日】毎週月曜(祝日の場合は翌火曜)、8月25日~31日 【休観日】12月28日~1月5日・27日~28日、7月31日~8月24日
大人500円、中学生300円、小学生200円
JR「奈良駅」から市内循環内回りの奈良交通バス「田中町」~北東へ徒歩3分、または近鉄「近鉄奈良駅」3番バス乗り場から「天理行」のバス「福智院町」~徒歩3分