富田林寺内町は16世紀中頃、京都興正寺門跡の証秀上人が町衆と協力してつくった宗教自治都市。江戸時代に入って農産物の集積や活発な商業活動によって発達し、寛文の頃には酒や木綿など51職種149の店舗が軒を連ねたという。東西約400m・南北約350mの区画内には昔ながらの町家が並び、タイムスリップしたような静けさが漂う。寺内町で最も古い民家で、造り酒屋として栄えた重要文化財旧杉山家住宅が公開されており、狩野派の襖絵や数寄屋造りの奥座敷など、見応えがある。
近鉄長野線「富田林駅」もしくは「富田林西口」下車