白川上皇が熊野へ御幸する際、先達を務めた増誉が寺院を賜り、山伏の総本山となった。聖護院と名の付くものの発祥の地。本尊の不動明王像は、重要文化財に指定されている。大きな火災に4度遭い、現在の建物は延宝4年(1676年)に建てられたもの。天明の大火で御所が焼失した際、光格天皇の仮皇居に用いられたことから、日本で唯一の「旧仮皇居」として史跡に指定されている。院内には狩野派による金碧障壁画、御所から女院の御殿を移築したと伝わる書院など、皇室ゆかりのものが多く所蔵されており、これらの宝物は秋の特別公開時に拝観することができる。
9:30~16:30、特別公開時10:00~16:00(受付終了)
通常参拝無料 秋の特別公開/大人800円、学生600円、小学生以下無料(保護者の同伴が必須)
京阪「神宮丸太町駅」から徒歩7分、またはJR「京都駅」からバス約30分「熊野神社前」~徒歩5分