熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を観請した、三山の別宮的な神社。ここに参拝し、三山参詣に代えることができたという。社殿の配列は、本宮大社が明治22年(1889年)の水害により、社殿の一部が流失する以前の姿を現在に留める。現社名は、熊野水軍の長・武蔵坊弁慶の父といわれている熊野別当湛増が、源平の合戦の時、紅白の鶏を戦わせ、白い鶏が勝ったので、白旗の源氏方に味方したという故事によるもので、勝運導きの神として崇められている。夏の例祭は、8基の笠鉾が町中を巡行する「田辺祭」として知られ、紀州三大祭の一つに数えられている。
8:30~17:00 ※参拝は終日可能
JRきのくに線「紀伊田辺駅」から徒歩5分