宝亀元年(770年)創建の鞍馬寺の門前町として発展。都と丹波、若狭を結ぶ鞍馬街道の要衝で、炭や薪の集散地としても栄えた。10世紀中頃、御所から由岐神社が移されたとき二十数軒の社家が移り住み、町の核になったという。木立に覆われた深山幽谷の古い町並みは、京都の奥座敷ともいわれる。毎年10月22日に行われる由岐神社の「鞍馬の火祭り」は、若者や子どもが大小の松明を担いで火の粉を散らしながら暗い山道を練り歩くもので、勇壮かつ幻想的。
叡山電車「鞍馬駅」下車、または地下鉄烏丸線「国際会館駅」から52系統の京都バス「鞍馬」下車