堅田は平安時代末期から江戸初期にかけ、琵琶湖最大の自治都市が築かれた所で「堅田千軒」や「諸浦の親郷」と呼ばれた。その端緒は寛治4年(1090年)下鴨神社の御厨が置かれたことで、湖魚を献上する代わりに琵琶湖の漁業権や通行権などを一手に握り莫大な利益を得た。その時活躍したのが堅田衆(湖族)と呼ばれる人々。豊かな堅田には美しい風光に魅せられ、また堅田衆を頼り、各時代のヒーロー・ヒロインが往来した。源信、一休、蓮如、勾当内侍、新田義貞、芭蕉等々。今も町のそこかしには激動の時代に夢を馳せた人々の名残りをとどめる史跡が息づいている。
JR湖西線「堅田駅」から「堅田町内循環」の江若バス約5分「出町」~徒歩5分、または湖西道路「仰木雄琴IC」から車約10分