津市の久居地域の榊原川沿いにある榊原温泉。かつては七栗(ななくり)郷と呼ばれ、清少納言の「枕草子」のなかにも「湯は、ななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と記載があるほどの名湯で、その名は京の都にまで届いていたと伝えられる。その後、榊(さかき)を伊勢神宮に奉納していたことから「榊原」という地名になった。江戸時代には湯治場として栄え、今も閑静な山のいで湯の雰囲気を保っている。温泉街には温泉の神様を祀る「射山神社」があり、神社内の大黒様が持つ小槌に触れると恋の願いが叶うと言われるパワースポットでもある。
近鉄名古屋線「久居駅」からバス約20分「神湯館前」下車