篠山盆地の北方に連なる標高600~800mの雄大な連峰で、東西20kmに及び多紀連山県立自然公園として親しまれている。主峰の「御嶽」(793m)を中心とした東の「小金ヶ嶽」(726m)、西の「西ヶ嶽」(727m)の3峰がその象徴である。岩質は珪岩で、険しい岩場の分水嶺をつくっている。南の水は加古川を経て瀬戸内海に注ぎ、北の水は由良川を経て日本海に入る。四季を通じ数多くの植物に恵まれ、ことにツツジ、シャクナゲの類が多く、イワカガミ、オサシダなど高山植物もある。秋のウルシ、ヌルデ、カエデ、ケヤキ、ナラの紅葉と晩秋の雲海は特に美しい。
御嶽正面コース/JR宝塚線「篠山口駅」から車約20分、または舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」から車約20分