和歌山県との境に近い十津川村の南端、二津野ダム湖畔に面して建ちならぶ十津川温泉。十津川温泉郷(十津川、上湯、湯泉地)のなかでもっとも多くの旅館や商店が集まり賑わいを見せている。源泉は300年ほど前に炭焼き職人が十津川の支流である上湯川沿いの下湯で発見したもの。名物の人力ロープウェイ「野猿」は、川の両岸から張ったワイヤーロープに吊り下げられた「やかた」に乗り、自力で引き綱をたぐり寄せて進むもの。一人ずつしか乗れず、猿が木のつるを伝っていく様子に似ていることからそう呼ばれている。
JR和歌山線「五条駅」から「新宮行」のバス「十津川温泉」下車、または近鉄大阪線「大和八木駅」から「新宮行」のバス約4時間「十津川温泉」下車