神戸市の北部、六甲山の北麓に位置する有馬温泉。泉源を最初に発見したのは神代の昔、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の二柱の神であったと記されている。その後、僧・行基が「温泉寺」を建立し鎌倉時代に、僧・仁西が薬師如来の12神将をかたどった12の宿坊を開いて以来湯治場として栄えた。その名残か今も坊とつく宿が多い。戦国時代に豊臣秀吉が再三訪れたことで全国にその名が知れわたった。日本三名湯のひとつで、昔ながらの温泉情緒あふれる関西の奥座敷。現在は2か所の共同浴場と6か所の泉源めぐり、日帰り入浴できる宿もあり宿泊しなくても楽しめる。
神戸電鉄「有馬温泉駅」下車、またはJR神戸線「三ノ宮駅」から「有馬温泉行」のバス「有馬温泉」下車
泉質-含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉(金泉)、炭酸泉、ラジウム泉(銀泉)/ナトリウム塩化物高温泉/泉温-98.2度(金泉)、18.6度(銀泉(炭酸泉))/効能-神経痛、筋肉痛、関節痛、腰痛、冷え性、肩こり、慢性消化器病、婦人病など