鎌倉時代末期に上月次郎景盛が大平山に砦を築き、後に二代目の盛忠がこの地に本拠地を移したことが始まりと伝わる。天正5年の上月合戦では毛利方に与したことから、織田軍の羽柴秀吉に攻められ落城。その後、尼子勝久・山中鹿介らが入城するも、翌年には吉川元春ら毛利軍に攻められ、籠城戦のすえに降伏・開城した。その後の記録はなく、廃城になったと考えられている。曲輪や堀切などの遺構が残り、主郭には城主をはじめ、戦死者を供養する250回忌の供養碑がある。ハイキングコースも配備されており、コースによってはほかの山城も見ることができる(コースの確認や服装など、事前の準備は必要)。
JR姫新線「上月駅」から徒歩20分