水尾地域は、トロッコ列車や保津川下りで有名な保津峡から北へ約4km、愛宕山の麓へと分け入ったところに位置する。愛宕山の山頂には、火伏せの神様・千日参りで有名な愛宕神社が鎮座している。豊かな自然に恵まれた里山は、今も昔の面影を残しながら伝統を守り続けている。例年9月下旬になると、地域で育てているフジバカマ(秋の七草の一種である紫色の花)が見頃を迎え、その香りに誘われた美しい渡り蝶のアサギマダラも見られる。冬には、特産である柚子の収穫が最盛期を迎え、柚子風呂や加工品(柚子茶、柚子味噌など)を楽しむことができる。京都市中心部から愛宕神社に行く場合は、水尾地域を経由して登るルートが最短で便利。水尾地域へのアクセスは、駅舎が川の真上のある保津峡駅から水尾地域までバスで約10分、水尾地域から愛宕神社まで徒歩1時間30分と、京都駅から片道約2時間で到着できる。
JR嵯峨野線「保津峡駅」から水尾自治会バス約10分「水尾」下車