標高384mの山頂に築かれた戦国時代の山城。南北近江の境目にあり、東西・南北とも約400mに及ぶ。湖北最大級の規模を持つ鎌刃城の領有をめぐっては、たびたび争いが繰り広げられ、京極氏・浅井氏と六角氏の攻防の舞台となった。信長による近江平定後の1574年に、城主の堀秀村は改易され、まもなく廃城となった。現在は、石垣、堀切、曲輪などが見事に残り、国の史跡に指定されている。山頂からは琵琶湖や彦根城の湖北の山並みを一望することができる。
JR琵琶湖線「米原駅」からバス「番場」~徒歩45分、または北陸自動車道「米原IC」から車約5分