屋号を「魚屋」といい、江戸時代に苗字帯刀(豊野家)を許され、姫路藩の御用達をつとめた豪商の遺構。建物は大通り中央部にあり、対面する海側には惣会所や高札場、本陣の肥後屋や筑前屋が軒を連ね、江戸時代の室津における宿駅と商業の中心的な場所に位置していた。室津を代表する大型町家で、吊り上げ式二重戸や隠し階段など、ほかの町家では見られない仕組みがある。2階の土間上は、室津では珍しい虫籠窓になっており、昭和63年(1988年)に県の文化財に指定されている。館内では、江戸時代の古地図や魚屋関係資料など、室津の歴史や民俗関連の資料を展示している。
9:30~17:00(入館は16:30まで)
毎週月曜(祝日を除く)、祝日の翌日(土日祝を除く)、毎月月末、年末年始
入館料/高校生以上200円、中小生100円 ※室津海駅館との共通券/高校生以上300円、中小生150円
JR山陽本線「竜野駅」から車約20分もしくは竜野駅大浦線のコミュニティバス(※日祝運休)「室津」~徒歩7分