奈良県十津川村にある1076mの玉置山山頂付近に鎮座する古社。国常立尊(くにのとこたちのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)を祭神とする。かつて熊野から吉野に至る熊野・大峰修験の行場の一つとして栄え、明治以前は京都の聖護院の支配下にあり、山中に7坊15か寺を備えた。本殿のほかに摂末社、国重要文化財に指定されている社務所・台所などがあり、往年の隆盛がしのばれる。社務所の襖には、狩野派・橘保春らの手による龍虎山水画がある。樹齢3000年と言われる神代杉など、叢生する杉の巨樹群は県の天然記念物に指定されている。「紀伊山地の霊場と参詣道」として、ユネスコの世界文化遺産に登録された「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」に含まれる。
授与所/8:30~16:00
※社務所修復工事のため、当面の間拝観中止
JR和歌山線「五条駅」・近鉄大阪線「大和八木駅」からバス「十津川温泉」~車約25分、またはJR和歌山線「五条駅」・近鉄大阪線「大和八木駅」からバス「十津川温泉」乗換~世界遺産予約バス(※玉置山コース・土日祝のみ・完全予約制・毎年12月~3月は運休)約1時間「玉置神社」下車