平成17年(2005年)に名勝指定された大和三山のひとつ、耳成山(みみなしやま)は、標高139.7m。三山のうち最も低いが、周辺には山や丘陵がないため、たおやかな山容が望める。山裾のない、真ん丸い「耳無し」の山という意味でこの名がついたとされる。万葉集では、「耳梨山」と書かれており、畝傍山(うねびやま)、香具山(かぐやま)とともに中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)が歌に詠んでいる。中腹に耳成山口神社があるほか、南麓の桜の名所、耳成山公園には、ゆったりとした美しい山容を映す池がある。
近鉄「大和八木駅」から徒歩20分、またはJR桜井線「畝傍駅」から徒歩25分