古田織部美術館の分館で、楽焼脇窯の弥兵衛焼(三代)と玉水焼(六代)の歴代作品約400点を収蔵、紹介する美術館。弥兵衛焼の祖である楽一元の300年遠忌、玉水焼研究家である保田憲司の50回忌にあわせて、2021年にオープンした。弥兵衛焼と玉水焼の系譜は、樂吉左衞門家四代・一入(いちにゅう)の庶子である楽一元(弥兵衛)から始まる。一元は、京の町で楽焼を大量に製作し、その作品は当時の表千家・覚々斎(かくかくさい)や裏千家・六閑斎(りっかんさい)、後には、最々斎(さいさいさい)や一燈(いっとう)、武者小路千家・直斎(じきさい)などに愛好された。弥兵衛焼はその後、一元の2人の息子に受け継がれ、さらにその弟子が山城国南部の玉水の地で継承し、「玉水焼」と呼ばれるようになった。
9:30~17:30(受付は17:00まで)
入館料300円、古田織部美術館との共通券700円
JR・近鉄「京都駅」からバス「堀川寺ノ内」~徒歩1分、または地下鉄「今出川駅」から徒歩15分