琵琶湖東岸にある標高187.7mの岡山の山頂に築かれた山城跡。湖岸東の干拓地、水茎(すいけい)内湖の干拓以前は、周囲のほとんどが湖に囲まれ、さながら「琵琶湖の浮城」であった。戦国時代に九里氏によって築城され、この城内で後の室町12代将軍・足利義晴が生まれている。わずか10数年ののちに、守護六角定頼に攻められ落城した。小高い山頂に土塁を巡らせた城跡を残し、頭地から尾山に連なる平坦地からは、居館跡が発見された。現在は、九里氏とその家臣達の供養墓である五輪塔が建っている。
JR琵琶湖線「近江八幡駅」から車約20分