南北朝から戦国時代にかけて活躍した伊勢の豪族、愛洲氏が、康永年間(1342~1345年)に築いたとされ、「五ヶ所城附愛洲氏居館跡及び墳墓」として県の史跡に指定されている。五ヶ所浦の東方の城山に位置し、城の南方には居館跡がある。南東にある25基の五輪塔は愛洲氏の墳墓と伝わる。城跡は、現在「愛洲の里」として整備され、「愛洲の館」には古文書などが展示されている。剣道の源流をつくったとされる愛洲移香斎を称え、毎年夏に開催される「剣祖祭」では、竹林の中で迫力ある奉納演舞が披露される。
近鉄「志摩磯部駅」からバス約20分「五ヶ所」~徒歩10分