六甲山の美しい翠巒(すいらん、みどり色の峰)を背景とした、閑静な住宅街の一角に佇む美術館。大阪財界で活躍した山口吉郎兵衛(1883~1951年)の邸宅跡を改装したもので、「滴翠」は氏の雅号であった。重要文化財「扇面鳥兜螺鈿蒔絵料紙箱(光悦作)」をはじめ、書画や京焼や紀州焼などの陶器、茶道部、人形、かるた、羽子板など、約2500点を所蔵する。建物は、昭和を代表するモダニズム建築家の安井武雄が設計したもので、近年の関西モダニズム建築20選や、ひょうごの近代住宅100選にも選定されている。昭和43年(1968年)に開設された歴史ある陶芸教室「滴翠窯」も併設している。
10:00~16:00(入館は15:30まで)
毎週月曜
一般700円、高校生500円、中学生以下無料
阪急「芦屋川駅」から徒歩8分、またはJR神戸線「芦屋駅」から徒歩15分