安曇川や比良山系など雄大な景色に囲まれた風光明媚な地にある、曹洞宗の寺院。嘉禎3年(1237年)に曹洞宗開祖道元禅師が朽木の里を訪れた際、付近の山野の風景が伏見深草の興聖寺に似て絶景だと感激し、領主の佐々木信綱に、この地に寺を創建するよう勧めたという話が寺の縁起として伝わる。本尊の釈迦如来像坐像は定朝一派の作とされ、国の重要文化財に指定されている。境内の旧秀隣寺庭園(別名/足利庭園、国指定名勝)は、16世紀の半ば、相次ぐ武将たちの反乱に追われた室町幕府の第12代将軍足利義晴、第13代義輝が、朽木氏を頼って滞在した居館で、浅井、朝倉、京極朽木の領主らが、義晴を慰めるため、管領細川高国に作庭を依頼した庭園である。
9:00~17:00
JR湖西線「安曇川駅」から朽木線のバス「朽木学校前」~徒歩15分