江戸時代は「河内国左右惣官鋳物師」に任ぜられ、由緒ある鋳物師だった旧田中家の家業を紹介する、全国でも珍しい鋳造関係の専門資料館。古くから人々が日常生活に使う鍋釜や農具のほか、寺院の梵鐘なども鋳造しており、明治以降も伝統技術を守って営業を続けたが、昭和35年(1960年)頃に廃業した。主屋と鋳物工場は大阪府有形文化財に指定され、江戸時代の貴重な工場には鋳物や鋳物師に関する資料を、防火のために屋根瓦が葺かれた主屋には、むかしの枚方市内で使われていた生活用具などを展示している。体験工房があり、鋳物づくり、彫金や七宝焼制作などの講座を開催するほか、工房の貸し出しも行っている。
9:30~17:00(入館は16:30まで)
毎週月曜(祝休日の場合は翌日)、12月29日~1月4日
入館無料
JR学研都市線「藤阪駅」から徒歩7分