孝恩上人により明暦元年(1655年)に創建された浄土宗知恩院末の寺院。現在の本堂は、もとは深谷山観音寺の鎌倉時代に再建された観音堂であったが、大正3年(1914年)に両寺が合併したことにより、孝恩寺の本堂となった。禅宗様と大仏様という鎌倉時代に伝わった建築様式が随所に取り入れられた建物は、釘を用いていないことから「釘無堂」とも呼ばれ、大阪府下で最古級の木造建造物として国宝に指定されている。観音寺は、奈良時代の神亀3年(726年)に、聖武天皇の勅願により行基が開創したとされる寺院で、平安前期から中期にかけてつくられた板絵天部像と本尊阿弥陀三尊像をはじめ、文殊菩薩立像、釈迦如来坐像、虚空蔵菩薩など国の重要文化財20点を所蔵する。「木積観音堂」とも称される。
※現在、山門工事、防災設備工事の為、拝観不可(再開の情報が入り次第掲載します)
水間鉄道「水間観音駅」から「蕎原行」のバス「釘無堂」すぐ