江戸時代、久美浜の地で行った糀製造で得た富を背景に廻船業を営み、沿岸交易によって財を成した豪商、稲葉家の旧邸宅。12代目の市郎右衛門英裕が、明治18年(1885年)から5年の歳月をかけ建設した「母屋」は、土間と居間による一体的な吹き抜けの大空間構成となっており、当時の繁栄ぶりが窺える。母屋と廊下でつながる「宝蔵」では、稲葉家の資料を展示しているほか、母屋東側の外蔵はギャラリーとしても利用されている。江戸期の建設とされる「吟松舎(ぎんしょうしゃ)」では、稲葉本家ゆかりの「ぼたもち」をお茶と一緒に楽しむこともできる。
9:00~16:00
毎週水曜
入館無料
京都丹後鉄道「久美浜駅」から徒歩10分もしくは丹後海陸交通バス「稲葉本家前」下車