熊野古道の紀伊路は、現在の大阪市の中心部から海沿いを南下し、田辺市に至るまでのルートを指す。本来、紀伊路は、紀伊半島西部から熊野三山に至る参詣道のすべてを指すものであったが、近世以降は、小辺路、中辺路、大辺路とそれぞれ呼ぶようになった。古来より熊野三山と畿内を結ぶ重要なルートであり、沿道には長保寺(ちょうほうじ)、道成寺(どうじょうじ)、闘鶏神社(とうけいじんじゃ)など多くの文化遺産が見られる。途中には波打ち際を歩くところもある。
闘鶏神社/JRきのくに線「紀伊田辺駅」から徒歩10分、道成寺/JRきのくに線「道成寺駅」から徒歩5分、長保寺/JRきのくに線「下津駅」から車約10分