旧嵯峨御所大本山大覚寺の塔頭寺院のひとつ。法然上人の門弟、良鎮(りょうちん)の創建とされる往生院の旧跡に建つ。往生院は、かつて広い寺域を占めていたが、しだいに荒廃してささやかな尼寺として残り、後に祇王寺と呼ばれるようになった。「平家物語」にも、平清盛の寵愛を失った白拍子の祇王が、母の刀自(とじ)、妹の祇女(ぎじょ)とともに入寺した“悲恋の尼寺”として登場し、祇王寺という寺号もこれに由来している。萱葺きの草庵には、ご本尊の大日如来をはじめ、平清盛や祇王らの木像が安置されている。紅葉の名所としても有名で、例年11月下旬になると、苔むす庭に散り落ちた色鮮やかなモミジが広がり、まるで絵画のように美しい光景となる。
9:00~16:30(受付終了、16:50まで参拝可能)
1月1日
有料
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩25分、またはJR・近鉄「京都駅」から28系統の市バス約50分「嵯峨釈迦堂前」~徒歩15分