本州最南端、串本沖の大島に位置する海金剛(うみこんごう)は、太平洋の荒波に削られて鋭く切り立った巨岩群と豪快な白波が自然の造形美を創る景勝地。海中にも巨岩や暗礁が多い航海の難所として知られ、明治23年(1890年)、この沖合でトルコ軍艦エルトゥールル号が遭難し、樫野埼には県指定史跡の墓地や慰霊碑、遺品などを展示するトルコ記念館がある。明治3年(1870年)の日本初の石造で回転式閃光灯台となる白亜の樫野埼灯台や、寛政3年(1791年)の日本初のアメリカ船来航地を記念した日米修好記念館もあり、南紀の魅力が堪能できるスポットのひとつ。
JRきのくに線「串本駅」から大島線の串本町コミュニティバス約40分「樫野」下車