明治~大正の元老、山縣有朋(1838~1922年)が造営した別荘で、国の名勝に指定されている。東山を主山とし、明るく開放的な芝生空間を持つ庭園は、山縣自らが設計し、近代日本庭園の先駆者とされる七代目小川治兵衛が作庭した。三段の滝や池には、琵琶湖疏水の水を引いている。母屋と藪内流燕庵を模して造られた茶室のほか、日露開戦直前に伊藤博文や桂太郎らと「無鄰菴会議」を開いた洋館がある。現在でも母屋に上がることができ、常時設置されている庭園カフェ内から、施主山縣有朋の目線を味わうことができる。毎週土日は、ガイド付き庭園ツアーも開催している。
4月~9月/9:00~18:00、10月~3月/9:00~17:00(最終入場は閉場30分前まで)
料金変動制(詳しくはホームページを要確認)
地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩7分、またはJR・近鉄「京都駅」から市バス「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」~徒歩4分