「定光寺」は、建武3年(1336年)創建の臨済宗の寺院。慶安3年(1650年)に没した尾張藩初代藩主、徳川義直(源敬公)の遺命により、定光寺の北東に「源敬公廟」が築かれた。彫刻は左甚五郎作と伝わり、儒教に基づく祠堂に倣った建物は、明の帰化人・陳元贇(ちんげんぴん)の設計によるといわれる。この義直公の廟所と、定光寺の室町時代後期の建築である本堂「無為殿」は、ともに国の重要文化財に指定されている。隣接して常光寺公園があり、中央の正伝池には定光寺から移築された弁天堂(六角堂)が配されている。春は桜の名所、秋は紅葉の名所として知られる。
JR中央本線「定光寺駅」から徒歩15分、または東海環状自動車道「せと品野IC」から車約15分