実業家、藤田伝三郎(1841~1912年)の本邸跡に残る庭園。関西実業界の中心人物であった藤田は、数寄者や美術品コレクターとしても有名で、大正5年(1916年)に完成したとされる同本邸は、近代和風と呼ばれる建築の中では、規模や格式において国内でも最上級の部類に入るものであったが、戦災によって焼失した。名勝に指定されている庭園は、急峻な築山を中心に、滝や水の流れに工夫を凝らし、豪壮で荒々しい自然の情景を表現している。作庭者の庭師、梅園梅叟(ばいえんばいそう)の特徴がよく表れているとされる。
10:00~16:00
入園無料
JR東西線「大阪城北詰駅」から徒歩2分、または地下鉄長堀鶴見緑地線「京橋駅」から徒歩12分