商売繁盛、家内安全を祈願するお祭りであり、“八日戎（ようかえびす）”の俗称で知られる「八日市初蛭子祭り」が、名張市鍛冶町の蛭子神社で執り行われます。その昔、名張の山の幸と伊勢湾の海の幸の交換市が立った名残といわれ、名の由来は、“八”のつく日に開かれた市が最も賑わったからとも、あるいは毎月決められた八日間に市が開かれたからとも伝わります。海の幸との物々交換の名残であるはまぐりを売る店が露店とともに立ち並ぶ様子は、寒風の中にも春を呼ぶ名張の風物詩として親しまれており、この日は“名張の全ての家庭の食卓に、はまぐりが並ぶ。”といわれるほどです。