伊太祁曽神社は、「日本書紀」に記された、国に木を植えて回ったとされる木の神様を祀ることから、木材関係者の参拝はもちろん、木で舟を造ることにちなみ、漁師の参拝も多いことで知られます。紀伊国の名前の由来となった神様でもあり、紀伊国祖神・木の国神話の社（やしろ）とも呼ばれます。「古事記」には大国主神を災厄から守り、命を救った物語が記されており、このことから“いのち神”として厄除けや病気平癒の祈願者も多く訪れます。