比叡山延暦寺の横川区域にある「横川中堂」の内陣拝観が特別に行われます。横川中堂は、首楞厳院（しゅりゅうごんいん）、根本観音堂ともいわれるお堂で、横川の中心となる建物です。慈覚大師円仁が、入唐求法（にっとうぐほう）の船上で嵐に遭った際、観音力を念じたところ、毘沙門が現れて嵐が静まったという霊験をもとに、聖観音菩薩像と毘沙門像を安置したとされています。のちに、慈恵大師良源が改造の際に不動明王を祀ったことで、聖観音菩薩像の左右に毘沙門像と不動明王という、三尊形式が確立されました。今回は、横川中堂の内陣を拝観できる貴重な機会となっています。