弥兵衛（やへえ）焼3代で初代任土斎（にんどさい）の茶碗作品30点が、樂焼玉水美術館（古田織部美術館　分館）で展示されます。ほかの追随を許さない個性的な作品は、茶碗一つとっても、白土赤楽や輪形（りんなり）などにさまざまな試行錯誤の跡が見られ、任土斎が努力と挑戦の人であったことが窺えます。楽翁以後の歴代が任土斎を称したことからも、任土斎の功績がいかほどであったかが分かります。黒楽、赤楽、白土赤楽など、任土斎が伝統に挑んださまざまな造形が紹介されます。